概要
- MS製ウイルス・スパイウエア総合対策ソフト
- Windows XP以降で使えるフリーウエア、ただし個人用途に限定
- 主な機能は、ウイルススキャン、リアルタイム保護、定義ファイルの自動更新
インストール
数日前、ニュース番組でコンピューターウイルスが報道されるのってずいぶん久しいんじゃないかな、っていう感じの、ガンブラー騒動があって、MS製品以外の脆弱性に対するブラウザ経由の攻撃なんて普段意識していないなあ、ということでインストールすることにした。
Microsoft Security Essentials のホームページからインストーラを入手して、実行して、途中でOSが正規品かを確認して、数分でインストール完了。下記のような画面。
同時に複数の画面が現れない設計になっていて、設定自体の数も多くなく、シンプルな印象。ふだんはタスクバーに常駐している。
Windows Defender などとの違い
このページで、「Windows Defender」、「悪意のあるソフトウェアの削除ツール」との違いが表になっていてわかりやすい。違いを抽出すると、次のような感じ。
製品 | スパイウエア対策 | ウイルス対策 | システム要件 |
---|---|---|---|
Windows Defender | Web | スキャン リアルタイム保護 |
なし | Windows XP SP2 以降 Windows Vista / 7 には標準搭載 |
悪意のあるソフトウェアの削除ツール | Web | なし | スキャン (タイミング、対象ウイルスは限定) | Microsoft / Windows Update のときに自動実行 |
Microsoft Security Essentials | Web | スキャン リアルタイム保護 |
スキャン リアルタイム保護 |
Windows XP SP2 以降 IE 6.0、Firefox 2.0 以降 |
機能的にかぶっていて、実際、Microsoft Security Essentials をインストールすると、Windows Defender は無効にされる。
ちなみに、「悪意のあるソフトウェアの削除ツール」は、Microsoft / Windows Update のときに自動実行されて、毎度どういうことをしているのかわからなかったのだけど、実行結果のログが C:\Windows\Debug\mrt.log に出力されていたらしい。
他のウイルス対策ソフトベンダはどうなる?
これ、標準搭載されるようになったら、他のウイルス対策ソフトのベンダは脅威だよね。
いまや初心者にも、ウイルスソフトは重くなる、という認識が出回っているように思うから、盲目的な高機能化だけでなく、ユーザーの求めてるものに作り上げるセンスの良さが必要になるだろうなあ。ソフト自体の開発以外での活動が案外大事になるかも。
参考文献
- ウイルス、スパイウェア、マルウェア対策 | Microsoft Security Essentials <http://www.microsoft.com/security_essentials/default.aspx>
- Windows Defender、Windows Live Safety Center、Windows OneCare、およびその他の比較 <http://www.microsoft.com/japan/athome/security/spyware/software/about/productcomparisons.mspx>
- @IT:Windows TIPS — Tips:「悪意のあるソフトウェアの削除ツール」を利用する <http://www.atmarkit.co.jp/fwin2k/win2ktips/522rmtool/rmtool.html>
- Microsoft Malware Protection Center <http://www.microsoft.com/security/portal/>
- 悪意のあるソフトウェアの削除ツール <http://www.microsoft.com/japan/security/malwareremove/default.mspx>